最終更新日:

雨に強いランドリーと晴れに強い洗車場の併設で全天候型に 共通プリカで囲い込みも

「乾燥機より稼ぐ」車内用掃除機も人気

20200901173948


主にガソリンスタンドを中心に、「洗車を通じて、顧客に再来店してもらう仕組みづくり」を提案しているビユーテー㈱は、門型洗車機の累計販売台数が世界1位と、あのギネスに認定されている企業。そのビユーテーでは数年前から“洗車場とコインランドリーの併設”の提案を行っている。

20200901174011

雨でも晴れでもOKのコインランドリーと洗車機の併設店

両者には「洗う」との共通点がある一方で、雨の日にはコインランドリーの需要が増え、晴れていれば洗車をする人が多くなるため、併設することで「あらゆる天候でも利用してもらえる施設」となり、それぞれ単独の施設との差別化を図ることができる。さらに、洗車機とランドリーのプリペイドカードを共通で使えるようにすることも可能で、「どうせ行くのなら、カードを持っているあの施設へ」と利用者の囲い込みも行える。

20200901174135

ビユーテーは、門型洗車機の累計販売台数が世界1位!


20200901174219

洗濯中、ゆったりとくつろげるスペースも

コインランドリーの施設数は現在も上昇傾向にあるが、洗車機のメインの設置施設となっているガソリンスタンド(SS)の数は、平成21年度末の40,357件に対して、令和元年度末は29,637件(出典:経済産業省揮発油販売業者数及び給油所数の推移)と、この10年で3割以上も減少し30,000 件を下回った。今後ますます“洗車難民”の増加が懸念されている。

そんな中、「SS以外にセルフ洗車機があると嬉しい場所は?」との調査(2016年5月、同社によるインターネット調査)では、コンビニ、スーパーマーケット、ホームセンター、ショッピングセンターに次いで、「コインランドリー」が第5位にランクインしているのだ。コインランドリーは利用時に必ず“待ち時間”が発生するため、「洗濯している間に愛車をキレイにしたい」というニーズが少なからず存在する、とのことであろう。

20200901174323

手洗い洗浄機(こちらから動画が見られる)

ビユーテーでは、コインランドリー業界のビッグイベントである国際コインランドリーEXPOにも2018・2019年と連続で出展しているが、実際に同社の洗車機を備えた洗車場にランドリーを併設した施設が、同社の地元である愛知県や長野県などに誕生しており、少し意外な組み合わせにも思える“洗車場とコインランドリーの併設”は広がってきている。

さらに、国際コインランドリーEXPO出展時にランドリーオーナーから多くの注目を集めているのが、大型掃除機。ランドリーの駐車場で洗濯の待ち時間に使ってもらおうというものだが、5分100円との料金設定のため気軽にお試し、との利用も多く、「乾燥機より稼いでくれる」と話すランドリーオーナーも存在する。確かに、利用者にとっても、退屈な待ち時間に5分100円で車内までキレイできれば一石二鳥か、それ以上のメリットを感じるかもしれない。

20200901175404

駐車場に設置する大型掃除機


20200901175435

コインランドリーEXPOでも多くのコインオーナーが足を止め、EXPOをきっかけに導入するランドリーが増加している。5分100円だが、意外に稼いでくれるそうだ


20200901175537

雨の日にはコインランドリーの需要が増え、晴れていれば洗車機の稼働率アップと、併設によって天候に左右されない施設は、SSや単独施設としての洗車場が減少する中で、今後ますます存在感を増していくのではないだろうか。




この記事は会員限定です。

  • 続きは会員登録(無料)するとお読みいただけます

関連記事