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24時間営業のクリーニング店にリニューアル!スマホ操作のロッカーで平均売上月50万円/㈱誠屋
神奈川県川崎市で6店舗、東京都世田谷区で1店舗を展開する1958年創業のクリーニング業・㈱誠屋。2022年12月に若干34歳で父からバトンを受け継ぎ、社長の座に就いた澁谷隆太氏は、激変する「今」にアジャストすべく絶えずチャレンジを続けている。
このほど2024年10月12日、誠屋の店舗としては唯一、東京にある世田谷等々力店(東京都世田谷区)をリニューアルオープン。クリーニングおよびコインランドリー業者を始め投資家などに対して24時間対応の受け渡しロッカーを活用したクリーニング取次システムの提案を行う㈱QUICK NINE(クイックナイン=東京都江東区、斉藤和人社長、以下「Q9社」)とのコラボによる「24時間営業」として生まれ変わった。
LBMはプレオープン日となった10月11日に訪問。リニューアルの一報を聞きつけた地元住民が、続々と店舗に集まっており好調な出足を予感させたが、これにも秘訣があった(後述)。
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◆24時間営業を求める声が多かった
元々、澁谷社長の構想としては本店(神奈川県川崎市高津区)で営業時間外のお客様の利便性を高める施策の一環として受け渡しボックスの設置を計画していた。だが、同店の場合、構造上の都合で店内にロッカーを置けないことが大きな壁となっていた。
また、これまでオーダーワイシャツ即売会やシミ抜き実演といったイベント開催などクリーニング受付の枠を超えて顧客との関わりを大切にしてきた。あえて本店で実施する必要性について熟考の末、見送ることになった。
しかし、「待ったなし」のエピソードを澁谷社長自身が体験したことにより、24時間営業の実現が一気に加速する。
ある日、ワンオペレーション体制の世田谷等々力店のスタッフが勤務当日に急遽欠勤することに。先述の通り、同社の店舗で唯一都内にあるため、本店から車で10分の距離にあるものの、他の店舗のスタッフがヘルプすることが容易ではなく、澁谷社長がピンチヒッターとして入ることになった。
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