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〈洗剤同業会〉2021年上期洗剤出荷実績 3.6%減、621トン減少

日本クリーニング用洗剤同業会(友田直樹会長代行=旭合成化学㈱代表取締役社長)は9月16日、2021年上期の洗剤出荷実績を発表した。

今年1~6月の洗剤出荷合計は16,695トンで前年比621トン減、96.4%。昨年は新型コロナの影響により3,156トン減という過去最大の落ち込みとなったが、今期もほぼ全項目で減少となり、昨年に続き出荷減となった(同業会は現在15社だが、統計は前年16社との対比)。以下は項目別の動向。

ランドリー用合成洗剤

前年比457トン減、96.4%の12,216トン。うち粉末は551トン減、92.3%の6611トン。液体は94トン増、101.7%の5,605トン。

総出荷の73%を占める合成洗剤は、ホテル稼働率激減、飲食業の営業自粛、ホームクリーニング縮小などにより今期も減少。ただ、液体は全項目で唯一増加。粉末からの移行や、施設・コインでは新型コロナの影響が小さかったためと見られる。

ソフター・漂白剤など

ソフターは前年比8トン減の2,722トン(99.7%)。ランドリー用粉末漂白剤は11トン減の512トン(97.9%)。合成糊剤は62トン減の266トン(81.1%)。

前年並みとなったソフターは、コイン市場への出荷が堅調だったことが要因と見られる。

ドライ用洗剤

前年から55トン減、89.2%の455トン。長期的な縮小傾向に加え、コロナ禍で在宅勤務等が浸透したことも市場に影響を与えたと見られる。

ランドリー用石鹸

前年比26トン減、77.6%の90トン。合成洗剤への移行が進み長期的に減少。出荷減で製造コスト高になっており、安定供給には価格改定をお願いするケースもあるという。

同業会では、昨年からの新型コロナの影響による厳しい状況は現在も継続中だが、ランドリー用液体洗剤が増加となったことが回復のきっかけになればと期待している。

また、コロナ禍は抗菌抗ウイルス機能を持つ製品のニーズが高まっているというが、この状況における同業会の役割の一つに、「病院寝具やダイアパー、病衣、医療介護従事者のユニフォーム等を衛生的に保つための洗浄剤を提供すること」を挙げ、継続的な洗浄剤の安定供給を行い社会貢献に努めるという。ほか、原料値上げや供給不足等の懸念も含め、今後も新型コロナの影響を慎重に見極め、適切に対応していきたいとしている。

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