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AIで識別、品種ごとに分別『リネン仕分けシステム』

ZOOM UP:㈱アサヒ製作所

㈱アサヒ製作所では、今後さらに深刻化すると予測されるリネンサプライ業の人手不足解消に向けて、リネン品の仕分け作業を自動化する「リネン仕分けシステム」を開発した。リネン品をAIで識別して品種別に分けるシステムは、省人省力化だけでなく作業者が汚染品に触れずに済む衛生的な作業環境、さらに枚数カウントによるリネンの在庫管理を実現するものとして注目される。

ピッカーで取り出しAIで識別、分別へ

同社では、近年徐々に自動化が進むリネンサプライ工場の生産工程にあって、なかなか自動化が難しく、今も多くの人手に頼る入荷・仕分けエリアに着目。リネン品の仕分けから洗濯機投入までの工程を一気に自動化することを目的に「リネン仕分けシステム」を開発した。

同システムは、コンベアからリネン品を1枚ずつ取り出す「ピッカー」、取り出したリネンをAIで識別する「識別装置」、識別されたリネンを品種ごとに分ける「分別装置」で構成される。

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リネン品を1枚ずつピックアップするピッカー。リネンを傷めることなく高速処理が可能。生産量により複数台を設置


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高精度カメラとAIを搭載した識別装置。リネンが丸まった状態でも、AIが事前の登録データを基に、品種を高確率で識別する

ピッカー(ALP‐101)は、ロボットハンドとバキュームによりリネン品を1点ずつ持ち上げる装置。時間1,200枚(品物の種類や割合により変動)という高速で、リネンを傷めることなく着実にピックアップする。生産量により複数台(3台まで)を組み合わせ、生産量増加に対応できるようになっている。システムの集中モニタリング機能も備えている。 ピッカーにより1枚ずつ引き上げられたリネン品は、コンベアで識別装置(ALR‐101)に入る。高精度カメラで高速撮影し、AIが事前に登録したリネン品データを基に、色や形状、体積などでシーツやデュベカバー、バスタオル、フェイスタオル、クロス、病衣等を高確率で自動識別する。

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