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リネン工場の現場改善&生産管理術
重量単位の生産と市場ニーズのミスマッチ
前回は窯業、とりわけ食器工場を例に挙げて、市場のニーズに応じた生産について触れました。基本的に装置産業は少品種大量生産が前提条件ですから、大量消費の高度経済成長期にはマッチするものの、現在のように常に市場のニーズで増えもすれば減りもする、さらに種類は増加する一方、という時代にはふさわしくありません。ところが市場の必要数量が減ることを想定する経営者や管理者は非常に少なく、営業努力で何とかしてその減った分を埋めて現状維持しようとするのですが、そうすると数量以上に種類が増えてしまうのが実情です。
簡単な数式にすると、仕事=種類×数量なのですが、たいていの場合に種類は後工程に行けば行くほど増えていきます。前回取り上げた食器工場ならば、土の種類<形状の種類<図柄の種類、というようになっていました。リネン工場ならば、洗浄の種類<プレスの種類<組み上げ(たたみ・梱包)の種類、ということになるでしょうか。
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