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リネン工場の現場改善&生産管理術
ロットサイズと市場の必要数とのミスマッチ
不思議なもので、まとまった数のものを生産しようとすると、たいていの人は大量生産の方法を無意識に選びます。
大量生産とは、能率を重視して同じ工程の作業をまとめて行う方法をいいます。それが常識だと思っているせいでしょうか、誰もそのことに疑問をはさまない、むしろ当たり前だと思っています。
もともと大量生産の考え方は、フォード自動車を代表とするアメリカの考え方で、日本が第二次大戦による敗戦によって、戦後は何ごともアメリカにならえ、という風潮があった経緯もいなめません。
しかし、そういうものの作り方に疑問を呈したのがトヨタ生産方式の「多品種少量生産」という考え方でした。大量生産が成り立つ条件は、種類が少なくしかも種類あたりの量が多いということが大前提なので、受注量が確保できなくなったらどうするのか、種類に対応したり少しの受注量に対応することができるのか、という疑問がうまれました。
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