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女子大生がクリーニングのアンケートを実施
7月19日〜21日に開催された「クリーンフェスタHYOGO」(主催・兵庫県クリーニング生活衛生同業組合)では、全19本のセミナーが行われたが、特に好評だったのが、最終日の大トリを飾った武庫川女子大学(兵庫県西宮市)生活環境学科の学生が実施したアンケート調査「女子大生のファッション・洗濯・クリーニング事情を調査して分かった、クリーニング業界に求められていること」の発表。
回答人数は208人で、10〜60代の女性を対象としたものだが、10・20代が8割を占めており、若年層のクリーニング事情が読み取れる貴重なデータであることから、以下で紹介する。
〈表1〉クリーニングの利用頻度
クリーニングの利用頻度は、「時々利用する(年に4回)」が68.9%でボリュームゾーン。次いで「利用しない」が20.9%、「普段から利用する」が10.2%だった。
〈表2〉クリーニングを使わない理由
クリーニングの利用頻度で「時々利用する」、「利用しない」と回答した人を対象としており、最も回答の割合が高かったのは、「出しに行くのが面倒」で22.5%。次いで、「取りに行くのが面倒」(=15.2%)、「家で洗えるものを選んで買う」(=11.2%)となった。回答者にとってはクリーニングを出しに行くのも取りに行くのも面倒ということだが、一方でその手間が省ける宅配クリーニングのサービスについては、後述の「衣服洗濯以外のサービスの認知度」において、認知度は10%にも届いていなかった。
〈表3〉クリーニング店を選ぶポイント
ボリュームゾーンは「家から近い」(=21.0%)、次いで「値段が安い」(=17.2%)、「店舗の清潔感」(=14.8%)、となった。距離、価格の割合が高くなった理由として学生たちは、クリーニング店のネットによる情報発信(特にSNSの活用)が少ないことから、店選びの決め手が欠けていることを指摘していた。
〈表4・5〉衣服洗濯以外のサービスの認知度&利用したいサービス
衣服洗濯以外のサービス認知度のトップはシミ抜きだが、その割合はわずか20.7%と寂しい数字に。さらに、業界内ではブームとなっているスニーカークリーニングも、認知度は8.0%。
どのサービスも「利用したい」という人は多く、積極的な情報発信で認知度を高める取り組みが必要であることが、課題として浮き彫りになった。