- 最終更新日:
10年で30倍に成長!! ネット宅配「せんたく便」
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出を控える人が増えたことから、本来は年に一度の稼ぎ時となるはずの春も店舗の売り上げは苦戦を強いられた。そんな中で、再び注目を集めているのが「宅配クリーニング」である。
業界でもいち早く2009年に「せんたく便」を立ち上げ、その分野でトップクラスの規模となっている㈱ヨシハラ(滋賀県彦根市)の吉原保社長が9月29日に行われた日本クリーニング生産性協議会(略称・JCPC、西川芳雄理事長)のオンラインセミナーに登場。「ネットを活用したクリーニングの現在と10年後、20年後のクリーニング業」とのテーマで具体的な数字を交え、近況などについて語った。
㈱ヨシハラは1981(昭和56)年の創業。吉原社長は異業種で働いていたが、2008年に父親が亡くなったため、跡を継ぐために入社。1年かけて09年1月に宅配クリーニングの「せんたく便」を立ち上げ、10点5000円(現在は10点7980円+税)のワンプライスで分かりやすさもあり、人気を呼んだ。
実店舗も直営37、FC取次4を所有するほか、紳士服のハルヤマの西日本の店舗にて取次も展開している。工場は2拠点で、最大で年間400万点の処理能力があるという。
09年にスタートしたせんたく便は、2012年に利用会員が5万人を突破。2016年に、その売り上げは6億円を突破。2018年には、せんたく便の仕組みを全国のクリーニング事業者に販売する「Cleaningshop(クリーニングショップ)」を開始。現在、11社が導入しているという。
この記事は、有料会員限定です
- 有料会員登録すると、全ての限定記事が閲覧できます。
- この記事のみ購入してお読みいただくことも可能です。
- 記事価格: 300円(税込)