コロナ禍の昨年6月、前年比116％!!

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、クリーニング店も大きなダメージを受けているが、売り上げが悪くなると、ついつい考えてしまうのが、「安くすれば、もっと出るのでは？」。

しかし、未知のウイルスが蔓延する中で外出を控える人も多く、「もともと出すつもりだった人に安く売ってしまうだけ」との指摘もある。

また、業界では「他の業種なら高く売るはずの最盛期に、逆にセールをする珍しい業界」との声も定期的に上がってくるが、慣習として定着していることや「お客さんが待っている」として止められない業者が多いのが現状で、競合店がセールをするからウチも――という循環。

その一方で、基本的に「セールは行わない」という業者も存在している。そこでは、なぜ行わないのか、同業他社が怖くないのだろうか。

2017年に「1客単価5千円超＆クレームゼロのお店」として取り上げた、大阪のクリーニングＣＯＺＹ（コージー）を再び取材した。

大阪市住吉区のクリーニングＣＯＺＹ

クリーニングＣＯＺＹ（大阪市住吉区、益田浩二社長）で行う販売促進は4年前にも取り上げた通り、会員に年に1回送る、年賀状を兼ねたＤＭだけ。基本的な内容は毎年ほぼ同じで、今回は「2021新春セール」となっているが、1～3月までの間で10日間ほど設けられた4回の期間中にもらえるスタンプをすべて揃えると、絶対お得な「ありがとうチケット」がもらえる、というもの。

ただし、コロナ禍の今年に関しては、スタンプの数は3個以上でOKと緩めている。