最終更新日:

第1回ZENDORA商況調査:2021年の「春」がやってきた! 過度な値引きセールに変化の兆し?

20210401-1-1

桜満開の東京杉並区、善福寺公園(27日に撮影)


2021年の桜前線(ソメイヨシノ)は、3月11日に広島からスタートした。

同県が全国で開花トップとなったのは1953年の統計開始以来、初めてのこと。その後、東京でも14日に開花宣言がなされ、こちらも観測史上最速であった。気象庁が3月1日に発表した内容によると、昨年12月〜今年2月にかけては東・西日本と沖縄、奄美が暖冬だったことから、全国的に開花のペースは早まっているとのこと。

そうなると、当業界の関心ごとと言えばやはり「春の衣替え」。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、11都府県に、2度目の緊急事態宣言が発出されたこともあり、冬シーズンの外出を自粛する消費者も多かったことから「出かけないと、服も汚れない、クリーニング品も出ないのでは」という不安の声も挙がる中、本紙が3月30日に実施した、今年最初の商況調査によると、27・28日の週末を中心に全国的に「シーズンイン」を迎えたクリーニング業者が多かった。


もちろん、「例年並み!」という業者はそう多くはなかったものの、「この忙しさこそ、自分たちの存在意義」といった前向きな声も挙がった。

特長的だったのは、「過度な値引きはしない」との意見。コロナ禍で売上が減る中、「必要以上の値引きはもうしない」との声。


これまで、春と言えば、年に一度の書き入れ時にもかかわらず、大幅な値引きを実施するクリーニング店が多かったが、そうした状況の変化が、印象的だった。

3月最終週、各地で冬物動きだす

この記事は、有料会員限定です

  • 有料会員登録すると、全ての限定記事が閲覧できます。
  • この記事のみ購入してお読みいただくことも可能です。
  • 記事価格: 300円(税込)

関連記事