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《第35号ダイジェスト》おしぼり洗う大型洗濯機の洗剤投入を自動化/〈東京都〉 FSX㈱国立工場

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作業省力化&品質向上

レンタルおしぼりのFSX㈱(本社・東京、藤波克之社長)では昨年、国立工場のバッチラインに洗剤自動投入システムを導入。液体洗剤の自動供給システムにより作業を省力化するとともに、品質の安定と向上につなげている。同工場を訪問して生産部・紺野善晴工場長に話を伺った。

◆特許技術で付加価値

FSXは、昭和42年創業。外食産業を中心に都内ほか神奈川・埼玉・山梨へと商圏を広げ成長し、その後は、『アロマペーパータオル』などPB商品の開発など幅広く事業を展開。香港、アメリカに現地法人を開設するなど、日本のおもてなし文化であるおしぼりを海外にも提供している。

また、抗ウイルス・抗菌の特許技術『VB』は同業他社にも注目され、白洋舍はじめ多くの企業に採用されている。

◆職人的な作業を自動化

8年前に新設した本社工場は、連洗導入等により作業を効率化したが、すぐ近くの国立工場では課題を残していたという。「労働者人口が減少していく中で省人化は必須。

また作業がきついとか暑いとか、従来の労働環境を少しでも改善し、働きやすい作業環境を作りたかった」と紺野工場長。なかでも大型洗濯機5台が並ぶ洗い場では、投入ホッパーが洗剤投入口で、脚立に登って手投入する作業は、安全面でも課題になっていた。

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以前は脚立に登ってホッパーから投入していた作業を自動化

その洗剤投入については、「季節ごとに薬剤の量を微妙に調整するなど職人気質の作業だが、アナログでは問題が起きた時に原因を特定することが難しい。

作業を標準化し、誰でもできるようにしたかった」という。また、客先によって洗浄処方を変えるケースも多く、「オペレーションが複雑になり、ヒューマンエラーが発生する可能性も高くなっていた」と語る。

そこで、ラクナ油脂から提案を受けたのが、液体洗剤「エボールシリーズ」とSEKOの流量計搭載自動投入機「エアーダイヤフラムポンプ式Wash Multi Air」。

自動投入する洗剤は、濃縮型中性液体洗剤エボールコンク、色物用液体洗剤リッドS、エボールアルカリ剤、エボールソーダ、エボールブライト、次亜塩素酸、抗ウイルス・抗菌VBの7種類。

導入して半年。洗浄力については、再洗率が以前の7~8%から4%まで改善。色や汚れによって5つのプログラムを駆使し、適量の洗剤を確実に投入することで、洗浄力を高めている。

作業も大幅に省力化。これまで担当者はブザーが鳴るたびに駆けつけ、お昼もゆっくりとれないほどだったが、導入後は担当者が不在でも、問題なく稼働できている。

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◆Webでリモート管理

洗浄力や作業効率とともに評価するのが「SEKOweb」。投入機の流量計データは、どこにいてもパソコンやスマホでチェックできる。洗剤使用量・金額、洗濯時間・重量などがリアルタイムに見られるほか、データがクラウドに蓄積されて月間や年間の品種ごとの原価なども分析できる。

また、遠隔でのエラー監視や操作も可能。洗剤タンクの残量が少なくなれば担当者にメールが自動送信されるほか、パソコンやスマホのアプリから投入量やタイミングなどの設定変更もできる。

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高評価のリモート管理

設定変更等が簡単に素早くできれば、その結果も早く出る。品質向上やコストダウン、あるいはトラブル予防のための改善スピードが格段に上がっているようだ。

※詳細はTEL.049-249-7700まで。


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