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記者の目/当たり前の形が変わる
幼少の頃、もう50年近くも前の話になるが、静岡の田舎町にもクリーニング店があって、店のご主人がいつもカブに乗って配達に来ていた。実家は婦人服などを売る洋品店だったが、その店先でクリーニング屋さんが硬くて厚い紙製の洋服箱から背広を出して、親に手渡していた記憶がある。
つまり、その頃のクリーニング品は(田舎の店だけかもしれないが…)、すべてたたんだ仕上がりであり、もちろんハンガーも包装カバーもなく客に届けられていた。それが時代とともにハンガーにかけて1点ごとに包装されるようになり、ハンガーは針金からプラスチック製に移り変わっていった。
今では当たり前になったその納品スタイルだが、今号の記事でも紹介したように、『プラスチック資源循環促進法』の施行によって大きく変化していくかもしれない。法規制があるわけではないものの、世の中の風潮、消費者の環境への意識の高まりの中で、変化が求められてくるだろう。
ポリ包装は1点包装から集合包装へ、あるいはマイバッグのようにカバーを繰り返し使用してノー包装にするスタイルも定着するかもしれない。
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