- 最終更新日:
余録
ここ最近、色々なスーパーマーケットの本部へ行き話を聞く機会が多いが、円安に原材料高の直撃でコストアップ。企業努力では吸収できず、苦肉の策だが中身を一部見直しし、価格を何とか維持する。中でも、お弁当惣菜等デリカ中食部門の担当者は頭が痛い。若干の値上げにも敏感に反応し、コソっと量を少なくしようものなら一斉非難。なので副菜や容器の変更で何とか凌いでいる。
その努力の裏で、消費者へのPRは抜け目ない。『価格据え置き』『生活応援』の言葉が店内至る所に並び、庶民の味方を強く演出。価格を据え置いた数百品目を強調する。当然値上げした品物も沢山あるが、表現がとても上手である。
節約志向の強いサービス業にも、激しい値上げ風が吹いている。この春、値上げを行ったところと見送ったところと二極化しておりそれぞれ意見は分かれる。
視点が違うので値上げ論に良し悪しはないが、消費者に寄り添う姿勢とその表現は大切。言葉ひとつでお客様への心象はガラっと変わるからだ。春のお客様も大切にしたい。