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〈折目加工協 会員紹介〉秋田・よつやドライクリーニング商会 クイックから高品質&高単価へシフト
適正納期と平準化で働き方も変わる
リントラク、シロセットの折目加工の普及を図る日本折目加工クリーナーズ協議会。今年3月、北海道札幌市で開かれた総会にて新会長に就任したのが、秋田県の㈱よつやドライクリーニング商会(本社・秋田市)・四津谷優伸社長。今回の会員企業紹介は、四津谷会長を訪ね、同社の今とこれからについて話を聞いた。
県内全域を走るママ号で成長
よつやドライクリーニング商会の創業は昭和21年。
3代目・優伸社長の祖父である創業者は、秋田の港町で呉服の販売をしていたというが、戦時中は満州に疎開、終戦で帰国してからは大館市に住むようになり、そこで何人かの仲間と共に洗濯業を開始。そこから独立してクリーニング店を営むようになったのが始まりという。
その後は大館の地で事業を大きくしたが、昭和55年に2代目の故・嘉繁氏が「秋田の中心地で商売をしたい」と秋田市への進出を図り、現在の秋田工場を開設した。また、秋田と大舘の間に位置する能代市にも工場を開設したが、そこは後に故・嘉繁氏の弟さんが代表となり、㈱ヨツヤという別会社になっている。
同社は、昭和から平成にかけて秋田東急クリーニングとして、「クリーニングママ号」による外交営業を展開して成長。現在も台数は減っているものの、県内のほぼ全域をカバーしている。
その後は、時代とともに営業スタイルを変化させ、取次展開、さらにスーパーなどへの直営出店を進め成長。現在は店受け7:外交3の割合になっており、ほか、コインランドリーも2店舗ある。
工場は秋田・大館の2工場。今回訪問した秋田工場は以前、1階が洗い場、2階が仕上げ場となっていたが、品物を上に上げてまた下ろすという効率の悪さから、15年ほど前にすべての工程を1階に集約したという。ここで外交3名と10店舗(取次含む)分の品物を扱う。工場ではEMクリーニングを導入し、環境に優しいクリーニングとして、秋田県のSDGsパートナー企業になっている。
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