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第65回全ク連通常総会『次世代育成・脱炭素化推進』
全ク連は6月27日、コモレ四谷(東京都新宿区)にて第65回通常総会および令和5年全国クリーニング業政治連盟定期大会を開催した。
開会式の挨拶で野澤勝義会長は、「新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類感染症へと変更され、旅行業界など巷では景気回復の兆しがみられる中、クリーニング業界は未だコロナ禍以前の景況には戻っていない。一日でも早く業界の景気が回復し組合員の皆様にもそれを感じていただけるよう、力を結集して頑張っていきたい」と述べた。
続いて、厚生労働省・加藤勝信大臣祝辞(代読:高宮裕介生活衛生課長)、では、クリーニング業界にも影響を及ぼしている物価高騰に関して、連合会が取り組む消費喚起キャンペーン等への支援や日本公庫による低利融資、デジタル化の推進の他、今年3月に増額された電気・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金を紹介し、クリーニング事業者への支援に繋がるよう積極的に自治体に働きかけることを呼び掛けた。
また、全ク連が取り組むクリーニング師試験の全国統一化については、厚生労働省では令和5年度上半期中に、クリーニング所における衛生管理要領を改正するよう現在調整していることが報告された。
通常総会では、第1~8号議案がすべて原案どおり可決された。
令和5年度の特別事業は、次のとおり。
▼次世代支援会議
ブロックごとに「次世代支援会議」を設置し、青年部活動の受け皿としての役割や組合後継者の育成等、次世代育成を総合的に担務する組織として運用する。
▼脱炭素社会実現に向けた取組み
クリーニング業界を取り巻く課題解決のキーワードとして「脱炭素社会(カーボンニュートラル)実現にむけた取組み」を実践する。
具体的には、令和4年度に静岡県に端を発している建築基準法用途規制違反を是正する動きについて、ドライクリーニング工場の共同利用についての検証やプラスチック削減対策の更なる推進、クリーニングを通じて衣類を長く清潔に着用するためのサステナブルファッションへの取組み等を行う。
▼クリーニング師試験の全国統一化
継続事業となっているクリーニング師試験の全国統一化事業について、令和7年度以降の試験の統一を見据えて、指定試験機関としての運営方法の構築を含めた体制の確立や組合・地方自治体・学識経験者からなる検討委員会を立上げ、試験委託に関する意見交換や課題を検証する。
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