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2023 TERAOKAクリーニングユーザーカンファレンス -2-
SMARTアプリ活用の成果を語る
前号に続き、TERAOKAグループの㈱デジジャパンが7月21日に開催した「2023 TERAOKAクリーニングユーザーカンファレンス」のPART2。ユーザーカンファレンスでは、同社各システムで成果を上げているユーザー4社が講演したが、今号では、㈱アスファクト(ランドリープレス)・和田剛代表取締役、㈱渡辺ドライ・米山恵子常務執行役員の講演内容を紹介する。
成功するコイン戦略とアプリ
㈱アスファクト 和田剛社長
ランドリープレスは、コインランドリーの出店から開業後をお手伝いする会社で、現在は350店舗以上のコインランドリー店をプロデュースし、直営として約30店舗を展開している。
コロナ禍でも利益を出し続けてこられたのは、機械売上のアップが大きい。全体の2割程度だったクリーニング業者からの依頼が増えた。直営ではクリーニングがダウン、コイン売上はアップ。ただ、昨秋から今年の大きな伸びを見ると、コインもコロナの影響を受けていたことがわかる。
直営店舗はすべてコイン併設。常に出店を続けたいが、クリーニング単体で出すのは難しい。
コイン併設の強みは、
・広いテナントに出店できる
・店舗の圧倒的な存在感
・大きな店舗でも家賃の負担が怖くない
・大型駐車場付きの物件も不可能でない
・内装費や看板に大きな費用をかけられる
・結果的にクリーニングの集客力もアップする
これまで、いろいろな業種とのコラボ店舗を作ったが、やはりクリーニングとの相性が一番良い。理由は、人件費を有効活用できること。当社の場合、受付スタッフは閑散期、勤務時間の半分が休憩になってしまう。その時間をコイン機器のメンテナンスや清掃、利用方法の案内をしてもらう。これで閑散期の無駄な人件費がなくなる。
また、コインはクリーニングほど季節変動がない。天候に左右される傾向はあるが、日常衣類は一年中、季節衣類&寝具類もプラスされる。クリーニングとコインにより、売上は一年中安定したものになる。
●なぜランドリープレスのコインは売上が高い?
1・クリーニングと洗濯を熟知した会社だから
クリーニング店の受付スタッフがいる相乗効果が大きい。洗い方を説明したり、コインの弱点である人的な接客サービスで利用促進を図る。
自分好みの洗い方ができる独自メニューも特長。私自身、クリーニング機器を販売していたし、スタッフもコインオタクで、次はどんな機能をつけようと常に考えている。
2・店舗デザイン
私の町にこんなコイン店ができた!と喜んでもらえるお店をつくる。オーナー一人ひとりの思いをヒアリングして、店舗ごとゼロからデザインを行う。
3・オリジナル機器の開発と販売
コインを日本の文化にしたいという思いでやっており、様々な理由でコインを敬遠する人にも利用してもらえるように、肌に優しい洗剤等を提供している。
さらに高い売上を作り出す施策として、スマホアプリの活用により顧客の囲い込みを行う。明日から雨の予報なら100円クーポンを配布するなどタイムリーな販促を簡単操作で行える。お客様はスマホで割引特典や空き状況の把握、キャッシュレス払いなどに活用できる。
●補助金でチャレンジ
コインランドリーが事業再構築補助金の成長枠に認定され、補助金の活用によりチャレンジできる。私も含め、当社の幹部は個人的にコイン店を経営するほか、取引する協力会社の方たちの多くも店舗を持っている。そういう自らの成功体験があるから、皆様に自信を持ってお勧めしている。
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