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クリーニング業に共通!? 3年ぶり黒字転換のJR東日本の取り組みとは
「さらばコロナ 全国192社の事例から見えた生き抜く会社 去りゆく会社」をテーマに、自社開発の24時間無人受け渡しロボットを用いたコロナ禍3年間(2020~2022年)の活動報告をクリーンフェスタHYOGOで講演した㈲フルール(東京都大田区)の佐藤昭仁社長。
2022年度(2月末決算)は最終的に、「黒字」を達成した同社だが、2023年度に入って3月~6月までの4か月経過時点でも好成績をキープしている。それぞれ、セミナーでは実際の売上と利益率を公表していた。
人件費の削減や本紙7月1日号8面で紹介した週末価格調整による、点数の平準化や単価アップなど、ロボット導入によって様々なプラスの効果が生まれている。
しかし大切なことは、「ロボットを導入すること」ではない。あくまでロボット導入は一つの手段に過ぎず、このツールを活かして自社にある課題にどう対処していくかという点がポイントになってくる。大前提は、「変化に対して超速対応ができること」と佐藤社長は述べる。
■3年ぶりに黒字となったJR東日本
「変化に超速対応した企業例」として、セミナーの中で佐藤社長が紹介したのが、クリーニング業と同じように新型コロナウイルス感染拡大の影響をもろに食らった鉄道事業者・JR東日本㈱。
先に結論から書くと、2023年4月末に発表した2022年度決算で、JR東日本は3年ぶりに黒字化を果たした。売上高は2兆4500億円、経常利益約1109億円、純利益が約992億円だった。一体どのようなプロセスで、黒字へと転換したのだろうか。
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