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業界最大手・白洋舎も活用 スキマバイトアプリタイミーとは?
ほしい時に集まる、リピートや長期採用も
パート・アルバイトを募集しても思うように集まらない状況にある昨今、求人方法としてよく聞かれるようになったのが「タイミー」。人がいなくて困っていたクリーニング工場に、スキマバイトNo.1(※)のタイミーから若いワーカーが集まってきている。㈱白洋舍(本社・東京都大田区)でも、タイミーでの求人が人手不足解消につながっており、導入は全国15拠点に広がっているという。今回は、松本彰代表取締役社長に導入の経緯とその成果について話を伺った。
ワーカーと企業のマッチングサービス
タイミーは、ワーカーの「働きたい時間」と企業の「働いてほしい時間」をマッチングする㈱タイミー(本社・東京都港区)のスキマバイトサービスで、現在6万6000社17万拠点が導入し、登録ワーカーは600万人に及ぶ。
ワーカーにとっては、やりたい仕事がすぐに見つかり、面接なしですぐに勤務、しかも即日入金(タイミー立替払い)というメリットがあり、一方雇う側も、求人広告費や初期費用・月額費用なし(手数料は日当報酬の一定割合)でいま働ける人がすぐに見つかり、優良なワーカーがいれば無料で引き抜くこともできる。マッチングの精度と高いリピート率もあって、様々な産業で広く活用されている。
導入の決め手となった3つのメリット
タイミー導入の経緯について白洋舍・松本社長は、「以前から人手不足という課題を抱えていたが、コロナが収束に向かう中で世の中はさらに人手不足の傾向が強くなり、当社の採用環境もますます困難になってきた。求人広告は空振りのケースが多く、費用もかさんでいた中でタイミーを知る機会があり、つながりができた」と語る。 そして、「募集費用がかからない」、「直前に募集しても集まる」、さらに「お気に入りの人材がいた場合、長期採用も可能」という3点が導入の決め手になったという。
これまでのパート・アルバイト募集においては、長時間や長期の雇用を前提にした求人が主だったというが、松本社長は「昨今の人材の流動化を念頭に置いて人員を確保するとなると、タイミーのような求人形態が重要な位置付けになってきている」とする。
1年半で延べ9500名もの人材を確保
白洋舍でのタイミーの人材活用は、昨年2月に始めてこれまで15拠点延べ9500名にのぼる。工場は、駅から遠くて通いにくい拠点も多く、白洋舍でもそこが求人のネックになっていたという。
タイミーによると、ワーカーが職場を選ぶポイントは「アプリ上で職場を探すので当然、家から近いかどうか。それから、生活に身近な職業だけどその内側はよくわからないことへの興味がなどもきっかけになっている」といい、生活に身近なクリーニング業もそれに当てはまるのか、白洋舍では繁忙期に1日15名~20名募集した時も、しっかりと確保できたという。
「もしこの9500名がいなかったら工場はどうなっていたか」と語る松本社長は、導入の成果について「繁閑の差によって人員の必要数は変動するが、それに合わせて人を確保できている。求人にかかる経費も抑えることができた」とするほか、「タイミーの人材に反復的な仕事していただくことで、社員たちが専門性の高い業務に専念できる。この効果は大きい」と評価。実際に現場では、その効果により残業時間が減る成果を上げた。
また、タイミーの人材はリピート率が高いのも特長。スキマバイトというと、すべて単発で未経験者という印象があるが、同じ職場に続けて応募するワーカーも多く、また企業側も「8割はその工場の経験者、2割は新人」という募集の仕方もできる。
長期採用にもつながる正社員採用も1名
白洋舍の工場では現在、毎日数名募集をかける拠点もあり、とくに土日は手薄になるため、多めに募集をかけている。募集の仕方などについては、タイミーの担当者に相談しながら進めているという。集まるワーカーの男女比はほぼ半々、年代は20~40代が多い。
「担当してもらっているのは、主にはリネンサプライ工場の仕分け作業をはじめ、仕上げ、出荷作業、またユニフォームレンタル工場でも、仕分けやポケット点検、バーコードラベルの貼付け作業など。私も工場をまわって、現場の方に声をかけることがあるが、タイミーで来られた皆さんは、真面目で誠実な方が多い印象」(松本社長)。
現場では、未経験者が戸惑わないよう指導する担当者にビブスを着用させて、何かあればすぐに聞けるルールとしている。これは、受け入れを始める際にタイミー担当者のアドバイスを受けながら態勢を整えたものだという。
また、リネンサプライ千葉事業所では直接雇用に至った人も4名いて、うち1名は正社員雇用となった。
人的資本の充実に向けて今後も導入拡大へ
今後について松本社長は、「タイミーによる人材確保は非常に助かっているし、新しい人が戸惑いなく働けるように仕事の区分けやシンプル化を進めるなど、業務改革を実行できたという副次的な効果も大きい。
今のところリネンサプライ部門での活用が中心で、ホームクリーニングではまだ少ないが、ネット宅配の仕分けや梱包作業などでは導入が増えており、今後も拡大していきたい。
また、業界全体として今後は人的資本を充実させていくことが必要であり、その課題を解決するための一つとしてタイミーの活用が広がっていけばいい」と語った。
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※1[調査方法]デスクリサーチ及びヒアリング調査 [調査期間]2021年2月8日~22日 [調査概要]スキマバイトアプリサービスの実態調査 [調査対象]2020年12月までにサービスを開始しているスキマバイトアプリ10サービス [調査実施]㈱ショッパーズアイ ※2 [出典]AppStoreライフスタイルカテゴリーランキング (2021年5月時点)
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