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ランドリープレス×クリーニングメリー コインランドリー事業に初挑戦したクリーニング業経営者の取り組み
これまで大手事業者で動きが目立っていたコインランドリーの出店だが、最近は小規模、中規模事業者の参入も活発に進んでいる。東京都板橋区、豊島区などで「クリーニングメリー」を計4店舗展開している㈱C&L(尾上有嘉子社長)は2023年10月5日、コインランドリーとクリーニングを併設したLAUNDRY PRESS×Merry豊島長崎店(東京都豊島区)をプレオープン。翌日より通常営業を開始している。
これはその名の通り、コインランドリーの開業支援を行う㈱アスファクト(本社・福岡県福岡市、和田剛社長)の直営店「ランドリープレス」とクリーニングメリーのコラボ店舗。コインランドリースペースはアスファクト、クリーニングの受付スペースはC&Lが運営するというモデルになっている。
オープン1か月が経過した11月13日、同店を訪問し、尾上社長に状況を尋ねたところ、コインランドリーの売上は「今月(11月)は100万円前後」とコメントしていたが、これはオープンから2か月目の店としては異例とも言える数字。
一般的には30~50万円程度とスタートはゆるやかで、そこから徐々に店の認知が進んで少しずつ利用が増えていき、売上は3年ほどかけて軌道に乗せるというのが定石だ。コインランドリー経営に初挑戦したクリーニング業経営者の取り組みを取材した。
尾上社長といえば、展示会でのセミナー講師など、クリーニング業のイメージが強いが、実は「コインランドリーには以前から関心があった」という。
そんなとき、あるセミナーでアスファクトの和田社長と出会い、コインランドリー市場や、同社直営店の売上などリアルな数字も交えた説明を受け、クリーニング業と組み合わせた時の相性の良さなども知る(本紙2023年8月~10月の15日号にアスファクト・和田社長のセミナー記事があり、そこにたっぷり記載中 記事はこちら)。
「良い物件があれば始めてみたい」と本腰を入れて探す中、東京都豊島区の西武池袋線・東長崎駅から徒歩20秒の駅前のスーパーや飲食店が並ぶ人通りの多い場所に空きテナントを発見する。
駐車場はないものの、駅からの利便性、目の前にあるスーパー「東急ストア」がにぎわう様子、特に夕方になると人の行き来が活発になり、「このロケーションなら当たるんじゃないか」と感じたという。
すぐに和田社長に連絡し、立地調査を依頼。和田社長はあえて、日中ではなく夕方以降に何度か現地を訪問してテナント周辺の状況を観察したところ、やはり目の前の東急ストアの盛況ぶりが決定打となった模様で、「ここはめちゃめちゃいい。誰がやっても間違いなく売れる場所。月商300万円を売り上げるポテンシャルがある」と、尾上社長に熱く伝えた。
良い場所でなければ開業希望者に対してもスパッと「ここはやらないほうがいい」と伝えることで知られる、これまでに350店舗以上のプロデュースを行ってきた和田社長のお墨付きを得たことで、尾上社長の自信も確信に変わったそうだ。
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