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総売上200億円へ 今も成長続ける中園グループの現在と未来

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全国に4500店舗ものフランチャイズチェーンがあるホワイト急便(日本さわやかグループ)。その本元である熊本県・中園ホールディングスグループの中園化学㈱(本社・熊本市東区、中園博也代表取締役社長)では今年5月、ホテルリネン部門で7工場目となる近見リネン工場(熊本市南区)を開設し、稼働を始めた。台湾の半導体企業TSMCの進出、インバウンド需要の増加で新規ホテルの開業が続く熊本で、リネンの安定供給により地域経済に貢献する。

一方、ホームクリーニング部門も市場縮小の中にあって、時代に即した経営戦略により利益を出し続けている。「クリーニングは斜陽産業ではなく安定産業。少しやり方を変えれば成長産業にもなる」と語る中園社長にホームクリーニング・リネンサプライの現状のほか、クリーニング業界のこれからについて話を聞いた。

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中園ホールディングスグループ 中園化学㈱近見リネン工場

最新鋭のローコスト工場

熊本でホームクリーニング・リネンサプライともに地域No1のシェアを誇る中園化学の新工場は、市の中心部からクルマで10数分という立地の工業地域に新設(敷地面積935坪、建築面積564坪)。配送効率の良い生産拠点によりホテルへの安定供給を行う。

設備は、連続洗濯機(60㎏12槽)1台、バッチ洗濯機100㎏2台、乾燥機6台、シーツロール2ライン、ガウンロール1ライン、タオルフォルダー3台など。現状の生産量は約9トンで、将来的には14~15トンの生産を見込んでいる。

設備は高生産性の最新機器をそろえたが、ロール機1台は自社グループの機械製造・メンテナンス会社でオーバーホールした再生品を使用し、初期投資を抑えている。また、ボイラは既存工場と同様に廃油ボイラを使用してSDGsに貢献し、コストを抑制しているほか、洗濯水も一部リサイクルして地域環境に貢献していく。

なお、ボイラ燃料として使用する廃油は、自社で運送会社や整備工場等からエンジンオイル等の廃油を回収し、再生油に精製しているもので、燃料コストはA重油の半分程度に抑えられている。

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