苦境の焼肉市場で見つけたクリーニング経営の「小さなヒント」とは

人を幸せにする魔力を持つ「焼肉」（そう思いませんか？）。「最初は牛タンをレモンと塩で」、「ご飯をロースに巻いて食べる」「シメは冷麺」「いいえビビンバ」――各々が独自の「焼肉ルール」を持ち、今日もどこかで誰かが、「明日も頑張ろう！」と不思議な活力（肉）を補給していることだろう。

「焼肉店なんて潰れるわけない！」、と肉が大好きな記者は子供の頃、よく思った。こんなに美味しい料理ばかりのお店が潰れるわけがないと…。

だがその焼肉店の閉店ペースが今、加速している。

◆2024年の倒産件数は過去最多更新ペース

信用調査大手の帝国データバンクが7月3日に発表した「焼肉店」の倒産動向（2024年1～6月）によると、焼肉店の倒産は昨年（2023年）同時期の2.5倍に達し、過去最多のペースだという。

同社調査によると、2024年に発生した焼肉店経営事業者の倒産（負債1000万円以上、法的整理）は6月までに20件。年間としてこれまで最も多かった2019年の通年26件を大きく上回る勢いで過去最多を更新することになるという。