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上半期のクリーニング業 微減でターン

このほど発表された6月の1世帯当たり平均クリーニング支出額(総務省統計局・家計調査の「洗濯代」=二人以上の世帯)は、前年同月比11.62%ダウン(58円減)の441円となった。

1月は7.79%減からのスタートとなった2024年上半期(1~6月)の支出は前年比1.27%減(34円減の2646円)で折り返す形となった(=下の表参照)。

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クリーニングの春商戦時期となる3~6月に着目すると、3月が18.62%減の大ブレーキ。今年は東京都心における桜(ソメイヨシノ)の開花が直近10年で最も遅くなるなど、全国的に例年よりも冷え込む時期が長く3月の衣替えの動き出しに大きく影響した。だが4月は15.02%増に転じ、続く5月は0.85%の微増。6月は11.62%減と再び数字を落としたものの、4・5月の健闘により厳しい業界環境の中でも3~6月のシーズンでは前年比1.89%の減少に留まった。

なお、今年上半期の支出額2646円という数字は、直近5年では3番目に位置している。1位は2020年2789円、2位は2023年2680円。参考までにコロナ前の2019年は3483円で当時との比較では24.03%減となっている。

一方、6月の勤労者世帯の支出は24.31%減と大きく落ち込んだことが響き、上半期は7.97%減(239円減の2761円)で推移した。こちらも3月は15.05%減となっており、二人以上の世帯、勤労者世帯どちらも冷え込んだ3月であった。

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コロナ前の2019年は3483円。当時との比較では24.03%減となっている

■「洗濯代」とは

「被服及び履物」に分類されるものの洗濯代。クリーニング代、洗い張り、湯のし--、折目加工代、シミ抜き、防水代、染色代、コインランドリー代(乾燥代含む)のこと。

なお、ふとんやじゅうたん、カーテン、スポーツウエアなどの洗濯代は含まれていない。



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