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折目加工、各地で技術&営業研修

リントラク、シロセットで売上増へ

日本折目加工クリーナーズ協議会(四津谷優伸会長)の北関東、東京、南関東支部は合同で9月20日(金)、折目加工技術研修会を㈱白洋舍東京支店で開催、約20名が参加した。

▼事故事例に関する講演

午前中は、㈱白洋舍洗濯科学研究所副主任研究員・藤本結華氏が「クリーニングクレームと事故事例」について講演。同社における事故事例をいくつか紹介しながら、その原因と対策について語った。

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藤本結華氏

その中の一つは、スラックスのふくらはぎ周辺の生地が凸凹したり、ヨコ方向に黒っぽく筋ができたという事例。

これは、着用中の繰り返し摩擦によって生じたもの。衣類を裏返すと、内側から摩擦を受けたことが確認できる。その特徴は、毛羽立ちや毛玉、縫い代の丸まり、縫い代ロックミシン糸の毛羽立ちや絡まり。

対策としては、表面から見て擦れてなくても、裏返して確認すること、とくに、不具合が認識しやすいストライプ柄や、裏面の織り糸の浮き部が長いものは注意が必要で、洗浄により顕著になるパターンもあるので、事前にお客様の了承を得ると良いとした。

もう一つは、起毛素材の風合い変化。素材の特性上、着用や保管、クリーニングにより風合いが変化する。取扱い表示どおりに処理しても変化するため、ある程度やむを得ないものだが、受付時の説明や了承を得ることが大事とした。

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