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布団圧縮包装を機械化、暑い作業場での重労働なくす

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四国3県でクリーニングチェーンを展開するヤングドライグループ・㈱ヤングドライ新居浜(本社・愛媛県新居浜市、永田真一代表取締役社長)では、業務改善のための設備として㈱日本シーリングの布団・毛布圧縮機能付きシール機「SF-95A」をグループ3工場に導入。これまで人手がかかり、かつ重労働だった布団の圧縮包装作業を機械化して業務を効率化している。コロナ禍の事業継承を契機として社内の変革、事業の再構築を進める同社を訪問し、永田社長に話を伺った。

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永田真一社長

◆布団クリーニング、3年前に内製化

ヤングドライグループ(㈲永田化学)は昭和45 年、先代社長で創業者の永田光春氏(現・相談役)が愛媛県新居浜市にて創業。その後は営業エリアを拡げながら事業を拡大し、ピークには200店舗を超える規模にまで成長。コロナ禍には取次店の廃業があったほか、旧店舗を統廃合して新店舗を作る取り組みもあり店舗数は約半分にまで減少したものの、事業再構築の効果もあって売上は回復基調にあるという。

一般衣類のクリーニング需要が縮小傾向にある中、同社では「何でも洗えるクリーニング屋さんになろう」と、ベビーカー、剣道防具のクリーニングなどメニューを拡大。また、法人需要にも目を向け、介護施設の私物洗濯、寝具店から入荷する枕、さらにホテルのゲストランドリーも始めている。とくに私物洗濯は開始から2年で軌道に乗っているという。

布団クリーニングについては、これまでこたつ布団と毛布は自社で処理して、羽毛や綿の布団などは外注としていたが、3年前から綿を除いた布団類を内製化した。

布団は、店舗での受注のほか、ゲストランドリーで取引するビジネスホテルからも羽毛布団のクリーニングの依頼があるといい、現在は劣化した羽毛を復活させるアンチエイジ加工をメニュー化して布団洗いに力を入れている。また、布団の乾燥室は工場3階にあるほか、1階には太陽熱を活かしたビニールハウス型のECO乾燥室も設けている。

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太陽熱を活かして乾燥を行うECO乾燥室

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