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売上アップスーパーレポート

「共進化」と「絶滅」

株式会社日本売上アップ研究所 代表取締役

中西正人 (なかにしまさと)

20190210-1

「共進化」は、発展の原理

異なる存在が、生きるために相互に関係しあう中で、共に進化してゆくこと。

これを「共進化」と言います。生物学の言葉です。

生物の代表例は、花の蜜を吸う虫や鳥の口の形状と、吸われる側=花粉を運んでもらう花の構造。ライオンの爪や牙、狩りの知能と、シマウマの模様、スピード、聴覚。

これらは、共進化の代表例です。このように、利益が一致する場合においても、対立する場合においても、生きてゆくために「共進化」は、起こります。

人間社会でも、共進化が起こります。戦国時代の例を挙げれば、関東甲信越では、武田が強いから、北条、上杉も強くなる(順不同)。南北朝時代、栃木で足利尊氏が勢力拡大するから、群馬の新田義貞もそうする。

近隣に強敵がいると、対抗する周辺国は生きるために強くなるしかないのです。

戦争の兵器開発においても同じ。ある兵器の攻撃を避けるための、防御システムを開発する。すると、そのシステムの弱点を衝いた新たな攻撃兵器が開発される。そうしてどんどん進化してゆくのです。

会社の場合にも起こります。地域の特産品を扱っているわけでもないのに、ある業界のある商品はほとんどがこの地域で作られている。販売方法が似ている。というケースが多く見受けられます。近所の会社を見て、「最近、アイツ、こんなことして、儲かっているらしいな」「アイツができるくらいなら、俺だって、できる」きっと、そう感じて、動いた結果の「共進化」でしょう。

クリーニング店の場合にも「共進化」は起こります。とんでもなく、経営力に優れた会社同士が、戦っている地域が存在します。互いの特長を出し合って、戦いながら進化を重ねてゆくのは、生物の本質ではないでしょうか。

絶滅が起こる理由

「共進化」の影には、「絶滅」した種もあります。進化できず、捕食者に食べ尽くされて、絶滅するパターンが多いのです。

生存の歴史を見れば、最も絶滅しやすいのは「無警戒」の種であるようです。

特に、捕食者がいないエリアで、平和に生きていた種は、そのエリアに捕食者が持ち込まれたり、侵入したりすると、「無警戒」がゆえに、アッと言う間に、絶滅します。

〇史上最大級の鳥・ジャイアントモアは、消化を促進するため「小石を飲み込む」という習性を利用され、人間に焼け石を飲み込まされて、殺され、絶滅に至ります。

〇愛嬌のある飛ばない鳥・ドードーは、孤島で楽しく暮らしていたけれども、人と接触してからわずか200年で絶滅。

〇元々「ペンギン」と呼ばれていたオオウミガラスは、羽毛と脂肪が豊富で狙われているのに極端に警戒心が薄く、ヒトに近づいていった。乱獲で滅亡する。現在の「ペンギン」はオオウミガラスの滅亡後、そっくりな種が南極で発見されたからそう呼ばれているのです。

絶滅の主たる要因が「無警戒」だとすると、副次的要因は「繁殖力」の無さにあります。子供をたくさん産むことができない、あるいは産んでから育つまでに時間がかかる…という種も、絶滅しやすいのです。

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この記事の著者

中西正人 (なかにしまさと)

株式会社日本売上アップ研究所 代表取締役

株式会社 日本売上アップ研究所 代表取締役


クリーニング店とコインランドリー店の「売上アップ」実務サポートに、圧倒的に強い経営コンサルタント。

一貫して「地域一番店」づくりと「価値」を伝えるマーケティングを展開し、クライアント1社ごと1店舗ごとの状況や強みにあわせて、業績を上げる支援を行っている。


立地診断/競合分析/新規出店/店舗改装/商品政策/チラシ・DM・ポスター等販促ツールづくり/幹部育成/接客手法/HPづくり/SNS販促/戦略・戦術構築等を得意としている。


クリーニング店は、平均年商2100万円以上、役員報酬+営業利益で売上の21%以上、2100年まで永続する店舗づくり。


コインランドリー店は、ミリオンショップ(月商100万円以上)で、投資回収5年以内の店舗づくり。が、代名詞。


略歴

1972年、兵庫県生まれ。県立加古川東高校、同志社大学を経て、1994年、船井幸雄率いる経営コンサルティング会社(株)船井総合研究所入社。


同社にて、クリーニング店・活性化チームを創設し、10年間にわたり、チームリーダーを務める。

2011年「クライアント様の売上を、さらに、ローコストで確実にアップさせることができる専門家集団を作ること」を目的として「(株)日本売上アップ研究所」を創業。現在に至る。


2冊の著書『自分でつくる!90日で売上を1.5倍にするマーケティング計画』・『超実践!繁盛『看板』はこうつくる』(同文舘出版)は、大手書籍通販サイトでも絶賛の良書。

海外でも翻訳出版されている。


自社WEBサイト「クリーニング2100倶楽部」では、週に2度、ブログを更新。

定期的に、購読・閲覧している業界関係者も多い。

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