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売上アップスーパーレポート
クリーニング業界にも「K字回復」経済の衝撃
コロナ禍からの脱出は如何に?? 繁忙期・前半戦で、確定したこと
コロナ禍からの景気回復は「K字回復」
K字回復。それは、昨年来、経済界で一般的に言われている、今回のコロナ禍からの回復傾向の大きな特徴です。業種による明暗がくっきり分かれ、良いところと悪いところの二極化が進んでいる。ということを示しています。
底を打ってから急回復する「V字」、底でしばらく時間のかかる「U字」、低迷を抜けることのできない「L字」…これまではこのような回復パターンがお馴染みでしたが、「K字回復」とは、強いところがより強く、弱いところはさらに落ちていくという「二極化」論です。それを「上向き」と「下向き」が、どんどん離れていく「K」の形になぞらえています。「K字」は、「Ⅴ字」と「L字」が混在した状態とも言えます。
現在、社会全般の「上向き」に入るグループは、主に「製造系」です。自動車、電機、機械などが、アメリカ・中国などの景気回復を背景に輸出が増えて「増益」に。巣ごもり消費に対応していた情報・通信、物流。ソニーや任天堂のゲーム機部門も、引き続き好調です。
「下向き」グループは、主に「非製造系」です。観光・エンターテインメント関連業種、宿泊、飲食、旅客運輸、個人向けサービス業が、これに当たります。
K字の「下向き」の中に、もう一つの「K字」が隠れている
クリーニング業界は、年間を通して言えば「下向き」組に入っています。しかし、このラインの中にもうひとつの「K字」があります。これが大切なポイントです。※春の繁忙期に限って言えば「上向き」であり、その中にも、もうひとつの「K」があります。
業界平均ラインを大きく上回って、コロナ禍からいち早く脱却することに成功しかけている店舗や会社。逆に、平均ラインをさらに下回ってしまう店舗や会社。この2極化が加速度を増して始まっています。そのことを実感する「2021年、春の繁忙期前半」の成績となりました。
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