昨年の業界総需要は推計で2,753億円となったが、これは2,958億円だった1974年と近く、なんと50年近く時代が戻ってしまった。その金額の中にはコインランドリー需要も含まれており、コインの利用者は当時と今とでは大きく違うであろうから、実態としては、さらに昔の時代に戻ってしまったと考えた方がよさそうだ。人々の暮らしは、完全にコロナ前に戻ることはなさそうだが、日本人は世界でも有数のキレイ好きであり、コロナ禍で外出を控えているとはいえ、裸で過ごしている人もいない。アイテム別売上ランキングでは「修理代」と「シミ抜き」と2つもクリーニング以外が入っている。洗うことばかりがクリーニング店の仕事ではない。
今年の春は知恵が試される。