結局、過去10年で最も遅い桜の開花宣言となった東京を始め、暖かい時期を迎えるのが例年と比べて遅かった列島。2月中旬ごろには季節外れの「(この時期にしては)暑い!」と叫びたくなるような日もあり、この時点では開花も例年通りの時期になると考えられていたようだ。しかし3月に入ると冬の寒さが戻り、全国的に3月上旬と下旬に強い寒の戻りがあり、3月上旬には関東甲信の平地でも積雪があった。関西でも雪が降って厳しい寒さとなった日があり、2月と打って変わって大阪の3月の平均最高気温は、この10年で最も低い13.5度となった。当初予想に反し、10年に一度レベルの低温となった3月が桜前線に、そして春の訪れとともに動き出すクリーニングの衣替え需要にも大きく影響した。4月8~12日に本誌が実施した今年最初の商況調査では、多くの業者が繁忙期を実感したのを気温の上昇が続いて天候にも恵まれた3月30・31日の土日とし、また、再び冷え込んでさらに荒天に見舞われる日もあったことから4月に入ってトーンダウンしていると話していた。