「この着物、お金かける価値あるの?」お客様からの質問にどう答える?
ある結婚式場さんから、お客様のお着物に赤ワインをデキャンタごとぶちまけてしまい、京都の染み抜き名人に頼んだが「これほど酷いシミはどうしようもないし、大金をかけて染み抜きするよりも、この程度の着物なら弁償した方が安い」と言われてしまった。でも、お客様はどうしてもまた着られるようにして欲しいとのご希望なので、何とか元通りにしてもらえないかという依頼でした。今まで見た中で最高レベルの酷いワインのシミで、ボクも弁償の方向の方が良いのでは?と聞いてみたのですが、お客様が「この着物は今は亡き父が買ってくれた着物で、私にとってはかけがえのないものでお金の問題ではないのです。ただただ、また着ることが出来ないことが悲しいのです」と涙ながらに仰ったそうです。