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白洋舍も参画!子どもの命を守るオレンジリボン運動

スタッフ主体で考え行動するESG

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無償供給されるオレンジリボン啓発マスク

業界最大手の㈱白洋舍(本社、東京都大田区下丸子)では、昨年11月、『子ども虐待防止オレンジリボン啓発マスク』の配布に参画。松本彰社長の児童虐待に対する大きな関心と、2021年に同社が策定したサステナビリティ基本方針が背景に存在している。

企業が活動を継続していくうえで利益を出すことは大切だが、現代においては利益だけではなく、社会の中で必要とされる存在であること(=企業価値)も追求すべきテーマの一つであり、白洋舍が取り組むESG、SDGsについて、オレンジリボン運動を中心に取材した。

重要性が増すESG・SDGs

子ども虐待の実情や原因、対応策、子どもに与える影響などの周知・啓発を通じて「子ども虐待のない社会」の実現を目指す『オレンジリボン運動』(主催・特定非営利活動法人 児童虐待防止全国ネットワーク)では、毎年11月を児童虐待防止推進月間としており、『子ども虐待防止オレンジリボン啓発マスク』配布の協力を全国の企業・個人に呼び掛けている。

マスクのパッケージには、地域で暮らす子ども達の身に何かが起きた時、児童相談所へ通告・相談できる全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」について記載されている。

ダイヤルの周知・啓蒙が広がれば、一人でも多くの子どもたちの命を守ることができるかもしれない。その想いから、本紙では2020年以降、毎年10月、翌月に控えた推進月間への参画を求める情報発信を行っている。昨年で3回目を迎え、本紙を通じて、マスク配布に取り組んでいただいたクリーニング企業は30社を超えている。 

その中の一社として、昨年初めて参画したのが、業界最大手の㈱白洋舎。声を挙げたのは松本彰社長その人。

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白洋舍・松本彰社長

松本社長が初めて『オレンジリボン運動』を知ったのは、2021年10月の本紙記事。痛ましい児童虐待事件が増えていることは、ニュースで目にする機会の多さから感じていたものの、「こういった運動があることは知らなかった」という。当時はタイミングの関係で参画できなかったが、それ以来ずっと、児童虐待について高い関心を寄せており、昨年10月、再び記事が掲載されると即座に参画を希望。同社の社員から本紙に連絡が入った。なお、昨年の記事には以下の内容が書いてある。

2021年度における4種類の虐待(心理的・身体的・性的・ネグレクト)の発生件数の中で性的虐待の割合は1.1%。件数では少ないように感じるが、一番発覚しにくい。

松本社長はこの記載を見て、「ニュースで報道される事件は氷山の一角で、現実には遥かに多くの子どもたちが虐待に苦しんでいる。地道な取り組みかもしれないが、一人でも多くの人達に、オレンジリボン運動を、そして『189』を知ってもらいたい」と心が動いたそうだ。

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