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第一回 未来会議 開催 〜住連木氏の講演「テキスタイルケアとクリーニング」〜
前号に引き続き1月21日に開催された「第一回未来会議」の講演会・第二部をお伝えする。講師は(一社)日本テキスタイルケア協会代表・住連木政司氏。
◇クリーニング業界との関わり
住連木と申します。実はクリーニング業界の人の前で話すのは10年ぶりです。私はクリーニング業界とお付き合いしてちょうど50年目です。それまで私は全く異質の世界にいまして、25歳のころ、編集の仕事で採用された会社が「クリーニングライフ」(当時)という雑誌を出していました。そこのメインの記者が毛利可淳先生という科学者で、『クリーニング業というものを愛さなきゃ、クリーニング業というものに期待を背負っている』と教えていただきました。これはなおざりにはできないなと思いました。
◇トラブルの原因
1980年代はじめの頃、クリーニング業は非常にトラブルがありました。私は、消費者に繊維知識がないのでクレームをつける、と考えました。それから1970年代から化学樹脂がホルムアルデヒドなどの問題はあるが、素材に使われるようになってきた。新しい芯地や、生地に使われるようになってきた。すると、ドライクリーニングでは当然接着樹脂が剥がれることになる。ポリエステルも、溶剤に対して問題が出てきた。それで、1985年に消費者とアパレルに対して品質管理に関する情報を勉強する新聞を創刊したのが「ジ・アフタ」です。
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